
5月29日(金)、新宿日本語学校では防災の日を実施しました。
1・2時間目は、地震や火災などの災害が発生した際の対応について、各クラスで学習を行いました。3時間目には、新宿消防署の吉澤様をお招きし、応急手当や救命処置についてご指導いただきました。実演には学生ボランティアも参加しました。
まず、倒れている人を発見した際の対応について説明がありました。

最初に行うのは、傷病者の意識確認です。傷病者のそばにしゃがみ、「どうしましたか」「大丈夫ですか」と声をかけながら反応を確認します。
次に、呼吸の有無を確認します。口や鼻に手を近づけて呼吸を感じ取るとともに、胸の動きを観察し、正常に呼吸しているかを確認します。
今回の実演では、傷病者は意識がなく、呼吸もしていないという設定でした。このような場合は、周囲に助けを求めることが重要です。
協力した学生のうち1人はAED(自動体外式除細動器)を取りに行き、もう1人は119番通報を行いました。その間、吉澤様は胸骨圧迫を開始しました。

胸骨圧迫を行う際は、両手を重ねて胸の中央に当て、手のひらの付け根を使って力強く押します。救急隊が到着するまで、あるいは傷病者が呼吸を再開するまで続けることが大切です。
その後、学生たちは交代しながら胸骨圧迫を体験しました。最後には全員が自分の椅子を使って実際に練習を行いました。
参加した学生からは、「たった2分間でもとても長く感じた」「思った以上に力が必要だった」といった感想が聞かれ、胸骨圧迫の大変さを実感している様子でした。

訓練の最後には質疑応答の時間が設けられました。
「熱中症の人を見つけた場合はどうすればよいですか」という質問に対し、吉澤様は「涼しい場所へ移動させ、衣服を緩めること。そして意識がある場合は水分を十分に補給させながら救急車を待つことが大切です」と説明されました。
また、「地震の際に多い失敗は何ですか」という質問には、「日本では地震に慣れているため、危険性を軽視してしまう人もいます。まずは机の下に避難し、頭や体を守ること。そして揺れている最中は外へ出ないことが重要です」とアドバイスをいただきました。
今回の防災訓練を通して、学生たちは災害時や緊急時に必要な知識と実践的な対応方法を学ぶことができました。日本で生活するうえで防災意識を持つことは非常に重要です。新宿日本語学校では、今後も学生の皆さんが安心して生活できるよう、防災教育に取り組んでまいります。