去る10月7、8日の二日間、インドネシアのスラバヤとジャカルタでJASSO(日本学生支援機構)主催の 日本留学フェアが開催された。新宿日本語学校ではこのインドネシアの訪問時期に合わせ、それぞれの地域で、 教授法の勉強会開催を要請され、「江副文法」の勉強会を国際交流基金の後援で開催することができた。
10月6日スラバヤでは「東部ジャワの日本語の教師会」主催で行われ、東部各地から55名の先生方が 参集された。また、ジャカルタでは10月11日国際交流基金を会場にして、40名の先生方が参加された。 どちらも、タイのチェンマイでの講習会同様、「こういう教え方があったのか」と参加者の先生方から 高い評価を得ることができた。
「教える」とは「教えることに関する知識」と「それを教える技術」の二つからなる。昨今の傾向としては、 「教えることに関する知識」の伝授は相当高度に実施されるようになったが、「それを教える技術」の部分は 手薄なように感じられる。そうした実情が、現場の先生方の「教授法の技術を学びたい」という切実な要請と なっているように感じた。 新宿日本語学校としては、こうした「教える技術」を中心にして、各国の日本語教育に貢献して行きたいと 思っている。