去る10月11日、川崎市立聾学校で「江副文法」の勉強会が開催されました。 川崎聾学校は色々な意味で縁がある学校ですが、今回呼ばれたことで、その縁が 昔から繋がっていたのではないかと思わざるを得ない場面もありました。
今回、川崎聾学校で説明しているとき、普段、二列目の助詞「も」を並列と呼んでいたのを、 試しに「複数選択」と呼んでみました。すると、「は=単独選択」、「も=複数選択」、「でも=条件選択」、 「さえ=比較選択」、「すら=比較選択」、「しか=否定選択」という風になりました。
二列目は、「選択」という言葉を付けると、「言葉を見る」という意味でも、二列目の助詞が 「選択」という言葉で可視化され、一列目とは違うということがはっきりわかるということに 気がつきました。ただ、「だって」はまだ、適当な呼称がないのでここではしばらく特別な 呼び方はしませんが、いずれ、適当な呼称が見つかると思います。
これで、一列目は「関係助詞」、二列目は「選択助詞」という呼び名で、はっきり分けられるのでは ないかと講義をしながら、感じた次第です。『助詞学習帳(1)』の印刷が終わってから気がついた という点だけが心残りですが…。
東京近郊での聾学校の活動は、大塚ろう学校と川崎市立聾学校の二カ所になりました。 当校からも、複数名参加し、いい勉強会になったと思います。