2025年10月23日、新宿日本語学校の学生たちは上野にある「国立科学博物館」へ社会見学に行ってきました。

まず向かったのはドーム型シアター「THEATER36〇(シアター・サン・ロク・マル)」。
こちらのシアターはドームの内側すべてがスクリーンになっており、なんと「実際の地球の100万分の1の大きさ」で映像が映し出されます。360°全方位に広がる迫力ある映像と独特の浮遊感に、学生たちは思わず息をのんで見入っていました。

その後の自由見学では、多くの学生が日本館へ。
吹き抜けの大ドームとステンドグラスから差し込む柔らかな光に包まれた空間は、まるで時が少し止まったような静けさを感じさせます。展示の注釈を一生懸命読み、先生の助けを借りながら細部まで観察する学生たちの姿が印象的でした。

展示室では、母国で海洋生物の研究をしていたという学生が、アンモナイトの化石を前に「どれほど丁寧に、繊細に発掘されたのかが伝わってくる」と感嘆の声をあげていました。博物館の職員の方の説明を真剣に聞き、意見を交わす姿が見られました。学生の知識の豊かさと海洋生物や自然への知識と熱量に、職員の方も思わず驚かれていたようです。


館内には、渋谷のハチ公像のモデルとなった秋田犬の剥製も展示されています。
その実物を見た学生たちは感動した様子で、記念にハチ公のぬいぐるみを購入する姿も見られました。

数々の展示や標本を通して、学生たちにとって、五感で日本の自然と科学の魅力に触れることができた国立科学博物館での一日。
知識だけでなく、感じる心も豊かにする、そんな学びの時間となりました。
