「明かりをつけましょ、ぼんぼりに。お花をあげましょ、桃の花。」 これは、「うれしいひな祭り」という日本の童謡の歌詞です。日本の3月3日は女の子の健やかな成長をお祝いする「ひな祭り」の日です。ちょうどこの時期、きれいな桃の花が咲く季節でもあるので、「桃の節句」とも言われています。日本では、今から1000年も昔の平安時代からこの「ひな祭り」が行われてきました。現代では、この日に、女の子がいる家では、「ひな人形」を飾ったり、散らし寿司を作って食べたりして、楽しい一日を過ごします。
SNGでも、3月1日(木)に、皆で「おひなさま(ひな人形)」を作りました。初級から上級まで、学生が22名も集まり、大変にぎやかなイベントになりました。イベント中、学生たちは元気に、そして目をきらきら輝かせながら、初めてのひな人形作りに奮闘していました。わずか4センチ四方の「千代紙」で「お内裏様」と「おひな様」を折らなければならない、なかなか繊細な作業です。手の大きい学生には、少々難しかったかもしれません。一言も話さずに夢中になって作業をする人もいれば、「難しい〜!」「ほら、見て!きれいにできたよ!」「先生、のりがなくなったのでください!」など、おしゃべりを楽しみながら作っていた人もいたり…。机の上では、朱色と濃紺の小さな千代紙がだんだん「お内裏様」と「おひな様」に変身していきました。金で縁取られた小さな色紙に人形を貼り付けたら、いよいよ完成!きれいに出来たもの、おひなさまの頭がちょっと曲がっているもの、何回も貼り直してちょっとやぶけてしまったもの、全部ぞれぞれが自分だけのすてきな作品です。作ったひな人形をどうするか聞いたところ、「持って帰って家に飾る」「国の両親に送る」「友達に見せて作り方を教えてあげる」など口々に答えてくれました。最後に、自分のひな人形を持って、記念撮影をしました。レンズ越しに見た学生の顔は、嬉しそうでどこか誇らしげな表情だったのがとても印象的でした。 おひなさま作りを通して日本文化に触れ、学生の皆さんはまたひとつ日本についての知識が増えましたね!