7月21日に、香港サマーコースの学生と事務局の張さんと私で池袋にある豊島清掃工場へ行って参りました。香港ではごみを分別する習慣がないそうなので、これから日本で生活する学生たちにとって是非とも見学するべき場所だと思います。
清掃工場は池袋駅からも見える大きな煙突が目印で、駅から歩いて10分ほどの場所にありますが、この日は暑くてゆっくり歩きましたので15分ほどかかりました。最初は工場の方に、清掃工場のお話しやごみに関するお話をして頂きました。張さんの通訳があったので、学生たちからがごみに関することや疑問に思うことなどをどんどん質問していました。次第に工場の方も熱が入り、30分以上もお話をして頂きました。張さんも大変だったと思います。
それからビデオを見てごみの処理方法などを学びました。私も初めて知りましたが、工場で燃え残った灰を捨てている埋立地はあと50年で一杯になるそうです。そして、現在埋めている場所の他にはもう埋められる場所はないのだそうです。ですので、残り50年の間に燃え残った灰を100%リサイクルしなければならない事が清掃工場の課題だと仰っておりました。
ビデオの後に、実際に工場を見て回りました。まずは清掃車が運んできたごみの山を見ました。大きなクレーンがごみを掴み、焼却炉へと運んでいました。時々、掴んだごみをまたゴミの山に落としていましたが、それはごみの山の中には、燃えやすいごみと燃えにくいごみがそれぞれ固まっていて、燃えにくいごみの塊をそのまま焼却炉の中に入れてしまうと、有害物質が大量に出てしまう温度まで下がってしまうおそれがあるので、そうならないようにごみを混ぜているのだそうです。
次に、ごみを燃やしている構造を示す模型があり、ごみは砂を使って燃やしていることが分かりました。焼却炉の中には砂が入っており、砂を高温に熱して空気を送ると、中で砂が沸騰したお湯のように動いて、これでごみを早く均一に燃やすことができるのだそうです。学生たちは写真を撮りながら、最後まで熱心に聞いて回っていました。最後に工場の方にお礼を言い、一緒に写真も撮って帰りました。学生も私も本当に良い勉強になりました。