ブラジルで日本語研修会を行いました①

1月12日から三日間、サンパウロのブラジル日本語センターで第53回全伯日本語教師合同研修会が開催された。江副隆秀校長は昨年に続き今年も参加した。初めて参加したのは、1984年だったと思うので、随分時間が経っている。教師側の参加者は90名近くで、パラナはもちろん、マナウスやマットグロッソなど全伯の名にふさわしく全地域から来られていた。

12日の開会式の来賓には在サンパウロ日本国総領事館の大部一秋・栄子総領事ご夫妻、首都ブラジリアからは独立行政法人国際協力機構ブラジル事務所の芳賀克彦所長といったJICA、基金などの、そうそうたるメンバーが列席された。総領事のご夫人は大学で日本語教授法も勉強された経験がおありになるとのことで、今回発行した「あ、じゅうばこ ぬりえ」を興味深くご覧になっていた。その後、センターから一冊贈呈させていただいた。来賓のお一人、ブラジル日本都道府県人会連合会の山田康夫副会長は、現在、「にのまえ」の眞家先生を尋ねて何回か新宿日本語学校にいらしたことがある方だ。また、来賓のお一人である日下野良武副理事長(サンパウロ新聞)は熊本県の出身で、もうじき「熊本日々新聞」に自伝が連載されるというお話だった。また、同じく来賓で、埼玉県からいらしているというサンパウロ日本人学校の久保島康正校長ともお話をさせていただいた。

開会式の後に、総領事を含め、ご来賓の方々と小さな会合があったが、つくづくブラジルで日本語関係者が集まったという意味ではほぼオールスターの状況となり、こんなにそうそうたるメンバーが開会式に集まる研修会はそうないのではないだろうかと思った。その意味でも全伯日本語教師合同研修会はブラジルでの日本語教育の”要的”位置づけであると考えられる。 期間中は、各種報告や、色々な分科会形式のワークショップやプロジェクトが実施され、午前9時から午後5時近くまで、ぎっしりつまった勉強会となった。三日間の内容の濃い研修は、来年の再会を約束して14日に幕を閉じた。

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