「返金」が「寄付」へ

過疎地に元気をというが当校の一つの姿勢だ。隠岐の海士町や北海道の洞爺湖町、そして奥会津の金山町などの協力を得て毎年学生を送っている。卒業式の直後は、毎年、金山町の協力を得て、スキー教室を開いて来た。しかし、今年は3月11日の東北太平洋沖地震のために残念ながらキャンセルとなってしまった。スキー教室は3月20日に開始される予定だったため、参加費2万5千円は既に支払済の状態だった。そこで、発生するのが返金問題。学校では、帰国してしまった学生も含め、各学生に返金方法の問合せを行なった。  ところが驚いたことに、返金しないで被災地の方々に募金して下さいと連絡してきた学生が何人かいた。  日本を自分の国のように愛してくれる留学生の皆さんの善意に深い感謝の念を感じる。本当にありがとうございます。皆さんの善意が被災地の皆様のお役に立てればと思い、まとめて赤十字等の公的機関に寄付することを約束する次第だ。  また、中には、「陽の当たらないような被災地にいて、支援も届きにくい地域の子供の教育に当ててください」、とコメントを添えた学生もいた。  これらのことも含め、ある意味、日本を代表して、感謝の気持ちを述べたいと思っている。