放射能と食べ物

放射能が人間や食べ物に与える影響について、専門家のかたが分かりやすく説明しています。 参考にしてください。
日常でも我々は放射線を浴び、それにより細胞は傷つきますが、殆どが正常に修復されます。修復の仕方を間違えた際にがん細胞になりやすいため、放射線を多量に浴びると間違える確率が上がって、発がんリスクが高まります。そのため、細胞分裂が激しい子供ほど、放射線に対する感受性が強く、20歳を超えるとあまり影響ないようです。という意味で、特に、乳児については気を付ける必要がありますが、現時点での放射能については、問題ないというのが専門家の見方です。 水、飲食物については、人体に影響があるとされる被ばく量100mSvの1/100である1mSvを超えないよう基準値が設定されています。十分な安全を考慮して規制をかけているので流通しているものについては問題なく、また仮に基準値の数倍高い食品を食べても実際は問題ないとのこと。
次に放射性ヨウ素について。ヨウ素が甲状腺に溜りやすいため放射性ヨウ素を体内に入れると甲状腺ガンのリスクが上がります。しかし、放射性ヨウ素の放射能は8日で半分に、16日でさらに半分、というように放射能の寿命の短いので、事故直後さえ気を付ければ問題ない、ということになります。
次に、放射性セシウムですが、放射能が半分になるには30年必要ですが、体内に取り込んでも60%は尿と共に体外へ。また、フィルターで除去できるそうです。チェルノブイリでも、放射性セシウムによる発がん性のリスクは高くなっていないそうです。原発事故が収束しないことには確かなことは言えませんが、現時点では気にしすぎる方が精神的に問題となりそうです。

さらに詳しい情報は以下のwebサイトを参照してください。

1)河田東海夫 原子力発電環境整備機構・フェローの話

2)2011年3月21日14時- 山下俊一氏・高村昇氏「放射線と私たちの健康との関係」講演会