徳島県立聾学校 講演会レポート

平成24年1月6日(金)、徳島県立聾学校(住瀬なほみ校長先生)において、「日本語の文法・助詞について」という演題で講演会が開かれた。 文法、教授法の講演会で、徳島県というよりも「四国」に行くこと自体が初めての事だったので、要請を頂いた時はとても嬉しかった。今回のご担当者でいらっしゃる佐藤環先生のご縁で、学校の「全校研修会」に新宿日本語学校の「江副文法・教授法」を呼んでくださった。徳島県立聾学校の歴史は明治時代にさかのぼり、現在は徳島中央公園という町の中心地の“城跡”のすぐ近くにある。県下で唯一の聾学校でありその担うところは大きい。将来は徳島県立盲学校と同じ敷地に併置されることになるそうだ。そんな背景のなか、教職員の先生方、寮の先生方が一同に集まられての勉強会だった。後で話をお聞きしたが、生徒の生活や寮や学習の関係で、全校の教職員が集まれる機会はなかなかなくて、今回の集合写真は珍しいのではないか?ということだった。しかし、その勉強会において、先生方は実に熱心に耳を傾けておられ、9時から17時までという長丁場でも皆さん「とても元気!」だったそうだ。佐藤先生に徳島空港までお送りいただく間に、昨年の東日本大震災の大津波からの教訓で、徳島でも川を逆流してくる津波に対する研究対策が始まっているとお聞きした。日本全国が抱えている大きい課題だ。 最後に御礼「講演会で手話通訳をしてくださったボランティアの先生方に心から御礼を申しあげます。本当にありがとうございます。またお目にかかります。」