令和5年度新宿日本語学校卒業式

去る令和6年3月22日、新宿日本語学校の卒業式が行われました。コロナ禍の影響で、しばらくはオンラインか学内での開催が続いていましたが、5年ぶりに会場を借りての卒業式が実現しました。今年は、豪華な式典が東京の椿山荘ホテルで行われ、先生方や学生たちも大いに喜んでいました。

290名の学生が出席し、そのうち多くが2022年に来日して入学しました。その時は水際対策が緩和され、比較的簡易的に来日できるようになりました。ついに通常に入国できた学生が今回卒業して、ほっとすると共に、少し切ない気持ちにもなります。そして、2年間以上入国できないことで苦しんだ学生たちと日本語教育期間の関係者にとって、以前「当たり前」だった留学の「当たり前」に感謝を感じました。

少しずつ着席する卒業生、先生と来賓の姿が会場を埋めます。学生には、フォーマルなスーツや、お国の民族衣装、そして日本らしい袴を着る留学生も見られました。日本の伝統文化に触れることができ、とても嬉しい出来事でした。

日本の式の習慣に慣れていない学生も多く、一度先生と一緒に起立の練習も行いました。そしていよいよ式が開始され、クラスごとに先生が氏名を呼び、元気よく「はい」と返事する留学生の姿が印象的でした。その後、1年、1年半、または2年間無遅刻無欠席で頑張ってきた学生に皆勤賞が授与され、留学生代表が感謝の言葉を述べました。卒業式は校長先生と来賓のスピーチで締めくくられ、来賓には、元総理大臣夫人の安倍昭恵さんや、前出入国在留管理庁長官の佐々木聖子さんからもスピーチがありました。

学生代表の感謝の言葉

証書を手に、椿山荘の美しい日本庭園で先生と記念写真を撮る姿が微笑ましく見受けられました。

そして、待ちに待ったパーティーの始まりです。乾杯の音頭は声優の沢田敏子先生からいただきました。沢田先生は、アルプスの少女ハイジのナレーションや、ディズニーのマレフィセントなどで知られており、日本人なら一度は聞いたことがあるでしょう。沢田先生がマレフィセントの冠をかぶり、学生たちと一緒に元気に「乾杯!」と声をかけました。お食事はビュッフェ形式で、学生との最後のひとときを贅沢なお寿司やステーキなどを楽しみました。

歓談しながら、学生がパフォーマンスを披露し、歌やダンスで盛り上がりました。最後に、職員による恒例のダンス動画が上映され、今年はYOASOBIの「アイドル」で学生たちも大喜びでした。

会場を出る際、校長先生と記念撮影したい学生たちが次々とやってきて、いつの間にか行列ができました。スタッフが順番に並ぶように案内する様子を見ていると、まるで東京ディズニーランドのミッキーマウスのようです。校長先生、人気者ですね!

校長先生と記念写真

留学生の皆様、卒業おめでとうございます!これからも応援していますので、いつでも遊びに来てください!

新宿日本語学校教職員ダンス