「平成30年度『にほんごの日』記念 第1回 新宿日本語学校研究発表会」開催!
新宿日本語学校では、毎年11月5日を『にほんごの日』とし、それを記念して、教職員による研究発表会を開催することになりました。『にほんごの日』は「日本語」を広める、また、学校内外との情報交換によって、新宿日本語学校だけでなく、日本語教育全体の教育、サービスの質の向上に貢献し、11月5日を日本語の記念日に育てていくことを目的としています。
11月3日(土)、秋晴れの空のもと、「平成30年度『にほんごの日』記念 第1回 新宿日本語学校研究発表会」を開催いたしました。記念すべき第1回は、全体のテーマを「現状把握‐日本語教育と新宿日本語学校の現場を知る‐」とし、講演、自由研究発表、ポスター発表を行いました。会場には学校内外からの参加者、スタッフ等を含め48名が一堂に会しました。
午前中は、九州保健福祉大学の上農正剛教授による基調講演が行われ、「聾教育と手話」というテーマで大変貴重なお話をしていただきました。聾教育の歴史、現状、そして現在抱えている問題について知ることができました。日本語教育にも通ずる部分も多く、聴講者の方々はメモなどを取りながら熱心に耳を傾けていました。
お昼休みの時間を使って4組のポスター発表が行われました。発表内容は「観光ビジネス テキスト改訂作業についての報告」(佐伯香奈)、「漢字からの成り立ちを通してひらがな・カタカナを同時に教える教授法」(三橋未幸、須田ちえ子)、「日本語学校の地域社会への貢献‐小学校との交流プログラムを通して‐」(堂野崎梨紗)、「Google Classroomを活用した聴解練習の運用の提案」(渡邊百里、山口裕美)で、普段の学校で行われているさまざまな取り組みについて、発表者と見学者が近い距離で話をすることができました。
午後は、5つの自由研究発表が行われました。事務局からは「知っておきたい留学ビザ」(加藤有佳子、鷹野夏希)と題し、教師にも知っておいてほしい留学ビザや学生の入学から卒業までの流れについてお話いただきました。その他、「期末試験の結果の分析」(田中秀明)、「学習を促進する授業~ファシリテーターとしての教師の役割を考える~」(伊勢みゆき)、「ベトナムの日本語教育機関の現場から―ベトナム国立大学日本学科、日本語学校で過ごした4年半」(大崎優子)、「ろう学校への出張報告ならびに ろう児への書記日本語指導における考察」(須田ちえ子)といった多岐に渡る興味深い研究発表が行われました。
そして、今回の研究発表会の特別講演として、江副隆秀校長による「最新!江副式教授法」についてのお話がありました。学生の国籍の変化や来日目的の多様化により、教授法にも新たな工夫が必要とのことで、現在、校長先生が考案されている最新の教授法についてお話をしてくださいました。
最後に、森副校長より閉会の挨拶をしていただきました。「この発表会を2回、3回と継続していき、日本語教育全体の教育、サービスの質の向上に貢献できるよう、大きく発展していってほしい」と締めくくりました。
発表会の後は、懇親会が行われました。講演者、発表者、聴講者合わせ24名が参加し、軽く食事をしながら、発表会についての思いをそれぞれお話されていました。会の最後は、校長先生の掛け声で3本締めをし、盛況のうちに会は幕を下ろしました。
来年は、今回の反省点やアンケートの貴重な意見を反映し、より内容の充実した研究発表会にしたいと思います。
教務
渡邊 百里
2018年11月13日
にほんごの日のロゴ。
にほんごの日校長先生。
にほんごの日上農先生。
にほんごの日事務。
にほんごの日伊勢先生。
にほんごの日ポスター発表。
にほんごの日集合。