日本語に接したことがない外国人に日本語を教えるためには、日本人に国語を教えるのとは全く異なるアプローチが必要です。新宿日本語学校は1975年に設立されて以来、日本語教授法の研究を続けてきました。その教授法の研究の成果は、TOSS代表 向山洋一先生に「江副文法」と名付けられ現在に至っています。
この「江副文法」では日本語を「情報」と「述部」に分け、その間に二列の助詞があると考えています。この教授法は、外国人に対する日本語教育のみならず、日本人に対する国語教育にも生かされると、注目を集めています。特に、ろう学校ではその有効性が認められ、一部の学校で取り入れられ始めています。
江副式教授法は主に、留学生の教育に使用されていますが、そのシンプルさと分かりやすさは多くの人々の注目を集めています。日本の小学校やろう学校などでも活用されています。
江副式教授法では、使用する日本語の品詞を可視化させたカードがあり、さまざまな種類を有します(名詞、動詞、助詞など)。
学生は、これらのカードを用い、レゴのように並び替えることで正しい文章を作ることができます。
またこれらカードに加え、江副式教授法は、動詞の活用を覚えるため、言葉のみに頼らず、身体も使って行っていきます。
教材は新宿日本語学校のオリジナル教科書を使用、漢字、聴解、作文、スピーチなどを学習します。
江副式教授法は、情報技術に統合しやすい側面もあります。新宿日本語学校では、NTTコミュニケーションズと協力し、文法や語彙を作成し、学生が授業の前後に日本語を学習出来るようにしています。
VLJ(「ビジュアル・ラーニング・ジャパニーズ」)と呼ばれるアプリは、ひらがな、カタカナ、漢字、その品詞や例を検索し、それらに関連する動画を見ることができます。
学生は、収録されたすべてのクラスの授業内容をウェブサイトで再確認することができます。
授業では江副式教授法から学び、授業外で使えるアプリやウェブサイトと組み合わせることにより、学生の日本語学習方法に革命をもたらしました。
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